人を指導する為の工夫

後輩への研修には時間がかかることや、難しさを感じることは多々あるでしょう。教育がうまくいかないと、自分の仕事が後回しになってしまうことは避けられません。
また、教えた業務でミスが生じた場合は、その後処理も先輩がしなくてはなりません。人を指導することは決して簡単なことではないということを理解しておきましょう。

行き詰った時には、指導の仕方を工夫することが大切です。理解しておいた方が良いことは、失敗は必ずする、ということです。
1度教えて、何もかも業務を完璧に遂行できる人間はそういないでしょう。失敗は成功のもと、という言葉がありますが、正にその通りで、なぜ失敗したのかを深掘りさせることで、その業務の理由付けを後輩が出来るようになります。

中には職場で、手取り足取り教えている教育係の方もいらっしゃるかもしれませんが、ミスを未然に防ぐ教育は望ましくありません。
きちんと覚えるように業務を遂行させるためには、色々言わずに自分で考えさせて様子をみることも大切です。業務の理由付けを行えば、仕事を覚えてもらえる1つの近道になります。

研修係にも自らの仕事はあります。研修に時間をかけすぎて、自らの業務を蔑ろにしてしまうと本末転倒です。しかし、後輩からの質問に丁寧に答えてあげることは大切です。
忙しくしている先輩に業務について聞くことに、戸惑いを感じる社員も少なくありません。聞かれた際には、順序立てて、理解してもらえるような説明が求められます。戦力を増やすんだという気持ちを持って、面と向かってきちんと対応しましょう。