人を指導する為の工夫

後輩への研修には時間がかかることや、難しさを感じることは多々あるでしょう。教育がうまくいかないと、自分の仕事が後回しになってしまうことは避けられません。
また、教えた業務でミスが生じた場合は、その後処理も先輩がしなくてはなりません。人を指導することは決して簡単なことではないということを理解しておきましょう。

行き詰った時には、指導の仕方を工夫することが大切です。理解しておいた方が良いことは、失敗は必ずする、ということです。
1度教えて、何もかも業務を完璧に遂行できる人間はそういないでしょう。失敗は成功のもと、という言葉がありますが、正にその通りで、なぜ失敗したのかを深掘りさせることで、その業務の理由付けを後輩が出来るようになります。

中には職場で、手取り足取り教えている教育係の方もいらっしゃるかもしれませんが、ミスを未然に防ぐ教育は望ましくありません。
きちんと覚えるように業務を遂行させるためには、色々言わずに自分で考えさせて様子をみることも大切です。業務の理由付けを行えば、仕事を覚えてもらえる1つの近道になります。

研修係にも自らの仕事はあります。研修に時間をかけすぎて、自らの業務を蔑ろにしてしまうと本末転倒です。しかし、後輩からの質問に丁寧に答えてあげることは大切です。
忙しくしている先輩に業務について聞くことに、戸惑いを感じる社員も少なくありません。聞かれた際には、順序立てて、理解してもらえるような説明が求められます。戦力を増やすんだという気持ちを持って、面と向かってきちんと対応しましょう。

ゆとり世代の後輩との付き合い方

昨今、ゆとり世代が社会人になったことで様々なメディアを通じてゆとり世代について取り上げられ、議論されています。
そんなゆとり世代の若者を上手く教育し、後輩と円滑な人間関係を築きあげ業務を進めていかなければなりません。

まず第一に、頭からゆとり世代だからと決めつけてかからないことです。新入社員にミスはつきものです。誰しも経験するでしょう。手取り足取り教えなければならない事に忙しいあなたはイライラとし「これだからゆとり世代は」と感じるかもしれません。

しかし、ゆとり教育を推進したのは現在社会を動かしている大人たちであり、教育方針のすべての責任を若者に押し付けていいという訳ではありません。
言い換えればゆとり世代の若者は時代の犠牲者であるともいえます。新入社員もゆとり世代という一言でかたずけてしまっては彼らがもっている力を生かせず台無しになってしまいます。価値観の違いを受け入れて、広い心で後輩に接することが必要です。

また、敬語を上手く使えない若者がいるケースもあります。そんなこともできないのかと思ってしまう方もいることでしょう。
しかし、業務に関係ないからといってほったらかしにしてはいけません。年齢問わず会社の一員となったのならば、その人は会社の顔であるのです。しっかりと職場で認められるマナーを身につけることこそ、新入社員がやりがいをもって仕事に取り組むきっかけとなり、向上心を生むことにつながるのです。
一言でゆとり世代が悪いと決めつけるのではなく、上手に人間関係を築いていきましょう。